・ 遺族弁護団が鑑定書提出 奈良、警官発砲事件
報道によると、逃走車に発砲し助手席の男性を死なせたとして奈良県警の警察官2人が特別公務員暴行陵虐致死罪などで付審判決定を受けた発砲事件をめぐり、遺族が県などに損害賠償を求めた民事訴訟で、遺族側弁護団は18日、当時の状況を独自に分析した鑑定書などを証拠として大阪高裁に提出した。
鑑定は交通事故工学の専門家や栃木県警鑑識課OBらに依頼。弁護団によると、運転席側の窓ガラスは最初の発砲で崩れそうな状態となり、男性への発砲までには外れていた、との結果が出た。
車両の損傷状況から、発砲当時の逃走車の速度は時速10キロ程度で、助手席に発砲しなくても運転席側からエンジンを切るなどすれば取り押さえられたことも明らかになったという。
弁護団は「これまでの主張が裏付けられる物理的な証明内容だ」としている。
事件は03年、奈良県大和郡山市で発生。逃走車に警察官3人が計8発を発砲し助手席の高壮日さん=当時(28)=が死亡した。遺族は県などに約1億1800万円の賠償を求め提訴。一審の奈良地裁判決は、未必の殺意があったと認定したが、発砲は必要だったなどとして請求を棄却し、遺族側が控訴した。

