・ 罰金「30万円」正式に言い渡す 小倉簡裁やりなおし裁判
報道によると、 自動車運転過失傷害罪に問われ、小倉簡裁から罰金「30円」の略式命令を受けた北九州市の会社員男性(34)に対し、誤った命令を正すための正式裁判が5日、同簡裁で開かれ、男性に罰金30万円が言い渡された。坂主勉裁判官は「裁判所が法令上あり得ない略式命令を出したのは遺憾」などと述べ、男性の訴訟費用の負担を免除した。
判決11 件によると、男性は6月25日、同市内で交通事故11 件を起こし、相手の運転手と同乗者2人に軽傷を負わせた。男性は9月26日に略式起訴され、小倉区検は「罰金30万円」を求刑したが、簡裁は10月4日付で「罰金30円」の略式命令を出した。刑法では罰金は1万円以上と規定されており、簡裁の裁判官のミスだった。
判決11 件後、男性は「(この日の裁判官とは違う)ミスを犯した裁判官本人からの謝罪はない。人を裁く機関が自らの過失を謝罪しないのはおかしい。まるで当て逃げ事故だ」と批判した。
